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おかげさんを利用されている方の過ごし方の1部を紹介します。
写真1枚目はおやつにかき氷を作っている場面
2枚目は観葉植物を剪定
3枚目はデッキで新聞を読まれている場面 です。
どう過ごすかは決まっていません。
職員が利用者全員を集めてレクリエーションを提供することはしません。
利用者が受け身で、「自宅では何もせず過ごし、デイに来て予め決められているレクに参加して遊ぶだけ」では、その方の人生もったいなすぎる!と勝手に思っています。役割を担いながらどう過ごすかは話しながら決めていきます。
新しい事を覚えることで新たな楽しみが見つかる事もありますが、それ以上にこれまでの経験でしてきたことを発揮出来る場所があって、それによって他者から感謝されたり交流が生まれること、それがさらなる意欲を引き出すことを目指しています。
高齢や認知症、その他の病気などによって、かつて誇りを持ってしてきたことも出来なくなることが多いですが、その多くは「出来ない」のではなく、「する場」又は「したいと思える場」を失っていることが要因ではないかと思います。それを自宅でするのは大変。
自宅内に限らずとも生活の中で、自信を持って過ごせる場や時間があることで、日々の生活を心豊かに穏やかに過ごせるのではないでしょうか。
おかげさんでは、朝に昼食の献立を皆で決め、必要なものをスーパーへ買い物に行き、
利用者と職員で作っています。やはりこれまで主婦をしてきた女性利用者は手際良く作って下さり、職員以上に主体となって調理されています。
でも、男性もただ完成を待っているだけではありません!昔は調理していた方もいるし全くしたことない方もいます。それでも周りが頑張ってる場面を見ると、何かしようと台所に来て下さることも多くあります。
これまでしてきた家事や趣味を継続出来ることも大切、でもこの場所だからこそ慣れないことに取り組まれる姿もとても素敵です。
「自分らしく」生き続けてほしい。でも「新たな自分のひと場面」に出会うことも本人・職員ともに嬉しいことだと感じさせてもらえます。
「家」「1人」ではそうはいきません。馴染みの場所、馴染みの人たちがいるからこそ「誰かの役に立ちたい」という気持ちが芽生えます。そうしてみんなが自分に出来る事をしながら支え合うことが「おかげさん」の目指す場面です。
おかげさんでは、出来る限り職員だけでバタバタする場面をなくしたいと思っています。
自分が利用者なら、忙しそうにバタついている職員を横目に何もせず過ごす時間って苦痛やし、利用される目的は人それぞれですが、利用するからにはこれまでの経験やその人の持つ優しさとか良い面が発揮でき、それにより人の役に立つ・自信を持つことが出来る場面作りが必要だと思います。家族支援の為の預かり施設ではなく、今後も自宅で生き続ける為の英気を養うような場所にしたいと思っています。
写真ですが、利用者さんが洗濯物を干している場面です。
でも、この方、数分前までは写真の手前に写っているソファで寝てました。
職員は、物干しと干す物が入った籠を本人が目を開けたときに気付くような位置に置いておいただけです。人から頼まれても同じことをしてくださいますが、こうやって誰からも言われずに自分で気付いて行動に移せることってとても重要だと考えます。
おかげさんでは、職員がお願いしたり直接働きかける前に、本人が自ら動けるような環境つくり、場面つくりを増やして行きたいなぁと思っています。
利用される方が増えるにしたがって、利用者や家族から「おかげさんのおかげさまで」と言われる事が度々あります。とても嬉しいことです。有難い気持ちです。
でも私たちが利用者や家族の暮らしを少しでも支えようとすることは当たり前!
元々は、『自分が年を取ったり、認知症になったり、身体が動きにくくなったりしても、人から世話してもらって人に感謝するだけの存在にはなりたくない!だからどんな状態であろうが人を支え、支えられという関係性を保っていたい。人に感謝し、感謝されという存在で最期まで在りたい!」という気持ちから付けた事業所名、会社名です。
なので、これからもっと他の利用者や職員、社会との繋がりが拡がり、人と感謝の気持ちを伝え合える人生となるようチームで支援したいと思います。
写真は、①和室で皆で書道しながらあれこれ。
②男同士の囲碁対決。
③風船ごしのおかげさんのアイドル。
です。